富士浅間木の花祭りの流れ

富士浅間木の花祭りでは、東栄町の花祭の伝統的な様式を受け継ぎながら、独自の演目も登場します。祭りは、場を祓い清めて神仏を招き入れる神事に始まり、舞手たちが舞庭(まいど)と呼ばれる祭場で釜戸を囲んで代わる代わる舞う祭事を行った後、再び神々を送り返す神事で幕を閉じます。

神事

お水取り
祭りに用いる清水を汲む神事です。

開催奉告祭
木の花ファミリーと富士山を挟んで艮の方角に位置する不二阿祖山太神宮に赴き、祭りの開催を大神様にご報告するとともに、祭りの御守護を祈念します。

高根祭り
舞庭の南西方向にある小高い丘を祭場に、豊雲大神(とよくもぬのおおかみ)を召喚するとともに、上方に低級霊の侵入を防ぐ結界を張ります。

高根祭り

高根祭り

辻固め
舞庭の北西方向を祭場に、国常立大神(くにのとこたちのおおかみ)を召喚します。

面を始めとする祭道具の数々

面を始めとする祭道具の数々

神入り
祭道具の一切を「天」へ祀り込み、神々を請じ入れます。

天の祭り
天の部屋にて、天津神・国津神・八百万の神々、そして全ての仏様に至るまでの御神仏を召喚します。また、世界の平安祈願も合わせて行います。以上までは、祭事前日に行われます。

釜祓い
これより、祭事当日の朝に行います。舞庭の中央に位置する釜戸を祓い清め、お水取りの御神水のほか、世界中から届けられた清水を一つの釜の中へ注ぎ入れます。

世界中の水が一つに融合した釜

世界中の水が一つに融合した釜

湯立て
釜に聖なる湯を沸かし、神寄せ、祓いをして諸神に献じます。釜から立ち昇る蒸気に神仏が宿り、祭事を始めるための場が整います。

湯立て

湯立て

楽の舞
神事を司る花太夫(はなだゆう)が、祭事の要となる太鼓の撥を手にして舞い、撥に神々様にお入り頂きます。

祭事

ゆりか神事を終えると、いよいよ祭事の始まりです。花祭の舞は、長い時間をかけて同じ所作を繰り返し繰り返し舞うことで、場全体に大きな一体感が生まれます。ぜひ皆さんも、舞手を囲んで一緒に踊ってみてください!

地固め
女性二人による「幣(へい)」、男性二人による「剣」、男女二人による「扇」の三つがあります。
陰陽を表す男女二人での舞は、木の花祭り独自のものです。

地固め ー 剣

地固め ー 剣

地固め ー 扇

地固め ー 扇

山見鬼
山を割り、浄土を開く鬼です。静かな笛の音に合わせて登場し、途中から激しく舞います。

山見鬼

山見鬼

子どもの伴鬼もいます

山見鬼のお供をする小さな伴鬼

花の舞
別名「稚児の舞」とも言われる、小さな子どもたちによる舞です。「盆(ちゃつ)」「矢剣(やち)」「扇」の三つの採り物があります。一番小さな子どもたちが舞うちゃつの舞では、周囲からもひときわ大きな掛け声がかかります。

花の舞 ー ちゃつ

花の舞 ー ちゃつ

花の舞 ー やち

花の舞 ー やち

花の舞 ー 扇

花の舞 ー 扇

榊鬼
大地に新たな生命力を吹き込む、鬼の総大将です。榊鬼の行う「へんべい」という大地を踏みつける所作は、真冬に地中深く沈み込んだ精霊たちを呼び覚まし、再び活力をもたらす「再生」を意味します。途中、人間である翁と問答を行います。

榊鬼と翁の問答

榊鬼と翁の問答

三ツ舞
花の舞より高度な内容となり、少年・少女〜大人が三人で舞います。「扇」「矢剣(やち)」「剣」の三つの採り物があります。

三ツ舞 ー 扇

三ツ舞 ー 扇

三ツ舞 ー やち

三ツ舞 ー やち

三ツ舞 ー 剣

三ツ舞 ー 剣

女郎ばやし
すりこぎを手にしたひょっとこ、しゃもじを手にしたおかめなど、滑稽な面々が登場し、観客の顔に味噌やご飯粒をすりつけてまわります。縁起物ですので、ぜひ積極的にぬられましょう!
おかめやひょっとこが面白おかしく踊ることで天の岩戸が開き、巫女が姿を現します。

ご飯粒をぬってまわるおかめ

ご飯粒をぬってまわるおかめ

巫女

巫女

金神の舞
封印を解かれた地球創造の神・国之常立大神(くにのとこたちのおおかみ)が、光り輝く艮の金神(うしとらのこんじん)として登場。人間である翁との問答で、地球の新たな時代の幕開けを告げ、人々と共に盛大に舞い踊ります!
*艮の金神が復活するまでの物語と、金神と翁との問答はこちら!→『木の花記〜金神様の巻〜』

艮の金神

艮の金神

人々も一緒に舞い踊ります!

人々も一緒に舞い踊ります!

四ツ舞
数ある舞の中でも最も難易度が高く時間も長い、祭りのハイライトともいうべき男性四人の迫力ある舞です。

四ツ舞

四ツ舞

茂吉鬼
槌を担いだ茂吉鬼が登場し、舞庭の天井から吊るされた湯蓋の中の、“お宝”が詰まった「蜂の巣」を払い落とします。散らばったお宝を拾い集める、子どもたちにとっても楽しみな演目です。

茂吉鬼が蜂の巣を落とすのを待つ子どもたち

茂吉鬼が蜂の巣を落とすのを待つ子どもたち

湯ばやし
男性4人が湯だわしを持って釜の周りを長時間踊り続け、祭りの盛り上がりが最高潮に達したところで釜の中の湯を一斉に振りまきます。世界中の清水が融合した清めの湯を浴びて、皆で生まれ変わりましょう!

盛り上がりが最高潮に達する湯ばやし

盛り上がりが最高潮に達する湯ばやし

最後に御神水が振りまかれます!

一斉にお湯が振りまかれて会場は大騒ぎ!

獅子の舞
湯ばやしにて清められた舞庭を獅子が舞い、祭事を締めくくります。

獅子の舞

獅子の舞

神事

ひいなおろし
舞庭の天井に吊るされた「びゃっけ」を降ろします。これより、祭場に招き入れた神仏を送りかえす儀式が始まります。

ひいなおろし

ひいなおろし

外道がり
花太夫が、祭場の注連縄を切ります。

神返し
勧請した神仏を送り返します。ここまでを祭事当日に行います。

火の御用
湯蓋やびゃっけなどの切り草(祭場の装飾)や弊など、祭りに使用したものを火で燃やし、天に還します。

火の御用

火の御用

水の御用
釜の中で融合した清水の一部を川へ注ぎ、地へ還します。

*水の御用のようすを動画にて公開しています

立春祭
富士浅間木の花祭りは、毎年立春(2月4日)前の週末に行われ、生まれ清まった新たな心で立春正月を迎えます。

立春祭

立春祭