子育て

ファミリーの子育ては、血縁を超えた大家族の絆の中で行われます。

木の花ファミリーには現在、0歳の赤ちゃんから高校生まで23人の子どもたちが住んでいます。大人たちはみんな、自分の子ども、誰かの子どもという区別をしない平等な心を大切にし、みんなで子育てを分担しています。子どもたちは、たくさんの大人たちに見守られて、多様な視点の中で育ちます。

「社会の子ども」として

日々の暮らしの中で大切にしていることは折にふれて伝えていますが、特殊な教育をすることはなく、子どもたちはみんな地域の保育園や学校に通っています。学校を卒業した後の進路についても、コミュニティ内に残ることを求めたり制限をかけたりすることは一切なく、それぞれが能力に応じた多様な進路を選択できるように、家族みんなでサポートしています。子どもは私たちの所有物ではなく、社会の子どもであると考えるからです。

子どもミーティング

ある日の子どもミーティングの様子

ある日の子どもミーティングの様子

木の花ファミリーでは、ファミリーみんながそろっての夕食の後に、毎晩「子どもミーティング」を開いています。子どもたちはその日にあった出来ごとや気付いたことなどをみんなの前で報告し、大人も交えて、活発に意見を交換し合います。2歳の子が「おさんぽにいきました」と教えてくれるかわいらしい報告もあれば、高校生からの「携帯電話を持ちたい」という相談もあり、時には1時間以上かけて、大人と子どもが真剣に話し合います。そんな中で子どもたちは、自分の想いをしっかりと相手に伝えることを学び、多様な意見に触れることで他者を尊重することを自然と身に付けていきます。ファミリーを訪れるゲストともすぐに打ち解けて仲良くなれる子どもたちの様子に、ゲストから驚かれることもしばしばです。

子育ては、子どもに育てられること

子育てチームと幼児たち

子育てチームと幼児たち

子どもは、私たちの姿を映し出す鏡。大人たちは日々子どもと接する中で、相手の反応を見て自分の姿勢を振り返る、ということをしています。ファミリーには、小さい子たちの日常の世話をする「子育てチーム」がありますが、このチームは別名「子に育てられチーム」と呼ばれています。子育てを通して、大人たちもたくさんの学びをいただいているのです。

ファミリーには子育ての相談に訪れる方もたくさんいらっしゃいますが、数日間の滞在のうちに子どもとの適切な距離感を学び、自らの姿勢を改めることで、関係が劇的に改善していきます。子どもはいつでも、その瞬間に感じたことを忠実に表現し、私たちの姿を正確に映し出して多くのことを教えてくれます。私たちよりもさらに進化した時代を生きる彼らは、未来からやって来る教師なのです。